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尿毒症

尿毒症とは、腎不全などの病気にかかる事で腎臓の機能に障害が現れ、老廃物を排出するのが困難になり、有害物質が体の中に蓄積していく病気です。治療が遅れると、全身の臓器にあらゆる障害を与える事もあります。

尿毒症の原因

尿毒症の原因は、腎不全や糸球体腎炎などにより腎臓の機能が低下し、それにより尿素や窒素などの老廃物が正常に代謝されなくなった事で高窒素血症を引き起こします。この状態が続くと、やがて有害物質である尿毒素が体内に蓄積され尿毒症を発症します。また、尿道結石などが原因となって起こるケースもあります。

尿毒症の症状

尿毒症の主な症状は、食欲減退、嘔吐、アンモニア口臭、下痢、便秘、元気の消失、体重減少など。重症の場合は、けいれん、昏睡状態などに陥り、死に至ることもあります。

尿毒症の治療

尿毒症の治療方法は、点滴や輸液、利尿剤の投与などにより、新陳代謝機能を高める内科的治療を行う事です。また食事療法などの対処療法なども用いられます。
尿道結石などが原因の場合は、結石を取り除く外科的治療も行われます。

尿毒症の予防

尿毒症の予防するには、尿毒症の原因となる腎炎や腎不全、尿道結石などが見られた段階での、早期発見早期治療が有効です。