犬の病気 消化器の病気 ジアルジア症

ジアルジア症

ジアルジア症とは、鞭毛虫類の「ジアルジア原虫」が小腸に寄生して起こる病気です。
日本全国でジアルジア症の症例が確認されていますが、特にペットショップやペットサロン、ブリーダーなど、多数で犬を飼育している場所の集団感染としてジアルジア症が発症するケースがしばしば見られます。

ジアルジア症の原因

ジアルジア症に感染した犬が排便する事により、感染源(シスト)を外へ排出します。
この、ジアルジアの感染源が付着した食べ物を食べたり、容器を舐めたりする事で他の犬へと感染し発症します。また臭いを嗅いだりする事でもうつる場合があります。

ジアルジア症の症状

ジアルジア症の症状は、特に子犬に寄生すると数日以内に下痢を起こし、体重が減少したり、発育不全などが見られるようになります。ただし、 成犬はジアルジア症に感染してもほとんど目立った症状は現れません。

ジアルジア症の治療

ジアルジア症の治療するには、数日かけて抗原虫薬「メトロニダゾール」の連続投与を行います。

ジアルジア症の予防

ジアルジア症の予防方法としては、犬が集団で生活する場所で使う、容器やケージなどを熱湯消毒し乾燥させます。
また、日頃より、ペットショップをはじめ、犬が多数集まる場所では特に、糞の取り扱いに注意しましょう。