犬の病気 鼻呼吸器の病気 喉頭水腫

喉頭水腫

喉頭水腫とは、高熱などから激しい呼吸を繰り返す事で、気道の粘膜が充血して炎症を起こし腫れる病気です。遺伝性のある病気で、主に短頭種に多く見られます。また肥満体の犬もかかりやすい傾向にあります。

喉頭水腫の原因

喉頭水腫の原因は、高熱から浅くて速い呼吸を繰り返し、急激に空気が気道に入り込み、気道の粘膜が充血して炎症を引き起こす事から起こります。さらには浮腫や水腫を起こすきっかけとなります。高温で湿度の多い場所に、長く居る事が原因で発症する場合が多いようです。
また、急性のものでは刺激臭やアレルギー中毒が原因で起こる場合もあります。

喉頭水腫の症状

喉頭水腫の症状は、所見では咽頭の充血や炎症、浮腫が確認できます。 その他、就寝中の大きないびきも特徴です。また、浅くて速い開口呼吸や、はあはあと辛そうな痰がからんだような荒い呼吸が見られます。
症状が悪化するとチアノーゼを起こし、気道が狭くなる事から呼吸困難に陥り、最悪の場合は死に至るケースもあります。

喉頭水腫の治療

喉頭水腫を治療方法としては、チアノーゼや呼吸困難を起こしている場合には、直ちに犬の体を冷し体温を下げて気道を確保します。しばらく安静にして落ち着いたら、動物病院で診察を受けましょう。鎮静剤や抗炎症剤の投与などが有効です。

喉頭水腫の予防

喉頭水腫を予防するには、早期発見・早期治療が大切です。遺伝性の発症が懸念される犬や、肥満体質の犬は特に注意が必要です。