
犬のトリミング 犬のブラッシング
犬にとって毎日のブラッシングは、毛ツヤを保つだけでなく、ノミ・ダニの予防や皮膚病の早期発見、血行促進などさまざまな効果が期待できる、とても大切な習慣です。換毛期は特に念入りに行いましょう。突然始めると拒絶する犬もいますので、幼犬の頃から習慣づけておくようにします。
犬のブラッシング 効果
・フケや抜け毛などを取り除き、被毛や皮膚を常に清潔に保つ事ができる。
・毛ツヤを保つ事ができ、マッサージ効果から血行が良くなり、健康の促進になる。
・被毛が毛玉やもつれになる事を防ぎ、ノミやダニの発見・防止となる。
・皮膚病の予防や早期発見につながる。
・犬との良いコミュニケーションとなる。
犬のブラッシング コツ
ブラシを持つ時は、親指と人差し指で「鉛筆持ち」の様にして持つと余分な力が入らず、犬への負担も少なくなります。ピン先が地肌に直接触れないように、皮膚に対して柄を平行に持ち軽く動かします。
・滑毛種(パグ、ドーベルマンなど)
ラバーブラシなどで毛の流れに逆らってとかして抜け毛や汚れを落とし、次に獣毛ブラシで毛の流れに沿ってブラシをかけて整えます。滑毛種の犬の被毛は短いので、比較的お手入れも簡単に済みます。
・短毛種(コーギー、ラブラドール・レトリーバー、柴犬など)
ダブルコートで短毛の犬は、スリッカーブラシやピンブラシで抜け毛を除去し、被毛を手でかき分けながら、もつれをほどきます。最後はコームで毛の流れに沿ってとかして仕上げます。
・中/長毛種(ヨークシャーテリア、マルチーズ、コリー、シェルティ、ポメラニアンなど)
長毛種は、スリッカーブラシやピンブラシなどを使い分け丁寧にとかします。特に毛がもつれて毛玉ができやすい犬種は、皮膚炎などの防止の為にも、日頃より念入りにブラッシングをします。一度にとかそうとせず、毛をかき分けながら流れに沿ってとかしていきましょう。仕上げにはコームを使います。
もし毛玉などが出来てしまったら、ブラシを使い分け少しづつほぐしていきます。無理にほどこうとすると犬は痛がりますので、強く引っ張ったりしない様に気をつけましょう。毛玉がひどい場合は、犬の皮膚を傷つけないように注意しながら、ハサミなどでカットしましょう。ただし、自宅でのお手入れに自信が無い場合は無理をせず、トリミングサロンなど専門家に任せましょう。
・幼犬
幼犬の頃は、なるべくブラシを使わずに、首や胸、背中や頭、顔、肢を順に触り、口のまわりや耳、足先、しっぽなど、声をかけながらやさしく手でマッサージします。じっとしていたならしっかり褒めてあげます。
触られることに慣れたら、ブラシに慣れさせながらブラッシングをします。ブラッシングの時に痛みを感じると、警戒してブラッシングをさせなくなってしまうかもしれませんので、最初は短い時間で毎日ちょっとづつを心がけましょう。
ブラシの種類
・スリッカーブラシ
被毛のもつれや毛玉などをほどいたり、抜け毛を除去するのに便利なブラシです。
特にダブルコートの犬種(柴犬、ポメラニアン、グレートピレニーズなど)や剛毛犬種、長毛犬種などの換毛期のお手入れに向いています。
ゴムのクッションを張った金属製の土台に、針金状のピンが植え込まれているタイプのものです。
ハードタイプとソフトタイプがあり、初心者はソフトタイプが向いています。ピンの長さも様々ですので、犬種に合わせて大きさを選びましょう。ピンは、錆びにくいステンレス製がおすすめです。
使用する時は、ピンをを直接皮膚に当てないように注意しながら、余分な力を抜いて軽くとかしてあげましょう。
・ピンブラシ
ゴムクッションに、毛先の丸い鉄やステンレス製のピンを植え込んだブラシ。被毛のもつれをほどいたり、抜けた毛やフケ、ほこりなどを除去するのに役立ちます。被毛や皮膚への負担も少なく、幅広い犬種に使う事ができます。ハンドグローブタイプなどもあります。
・獣毛ブラシ
猪や豚、馬などの被毛で作られたブラシ。主に短毛犬種の抜けた毛を除去するのに向いています。また、毛づやを出したり、マッサージ効果などに優れたブラシです。・ラバーブラシ
ゴム製の短いピンがついたブラシ。短毛種の抜け毛の除去などに向いており、マッサージ効果もあります。犬の皮膚にも優しく負担をかけにくいので、初心者にぴったりです。・ラバーグローブ
ラバーブラシを手袋状にしたもの。剛毛犬種や短毛犬種の抜け毛除去に向いています。マッサージ効果もあり便利です。・コーム
金属で出来たクシ。ブラッシングの仕上げとして使うのに最適です。ひとつのクシに、目が粗い部分と細い
部分がついたタイプが便利でしょう。