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肝臓腫瘍(肝臓がん)

肝臓腫瘍(肝臓がん)とは、肝臓に発生する悪性腫瘍(がん)で、肝臓自体が悪性腫瘍(がん)にかかる原発性の場合と、悪性リンパ腫や肥満細胞腫、すい臓がん、胃がんなど、ほかの部位で発生した悪性腫瘍が転移して起こる場合とで2種類に分けられます。
原発性の肝臓腫瘍(肝臓がん)は全体の約2〜3割程度と少なく、ほとんどが他の部位に発生した悪性腫瘍(がん)が肝臓に転移して肝臓腫瘍(肝臓がん)となるケースと考えられています。

肝臓腫瘍(肝臓がん)の原因

・原発性によるもの
肝臓自体に発生する肝臓腫瘍(肝臓がん)で、高齢の犬に比較的多く発生しますが、現時点では明確な原因は分かっていません。

・転移性によるもの
他の部位に発生した悪性腫瘍(がん)が、肝臓に転移して発症します。転移性肝臓腫瘍(肝臓がん)、または続発性肝臓腫瘍(肝臓がん)と呼びます。主に、悪性リンパ腫や肥満細胞腫からの転移や、肝臓に隣接する臓器(すい臓、胃など)に発生した悪性腫瘍(がん)からの浸潤が原因となり、肝臓腫瘍(肝臓がん)が起こる場合もあります。

肝臓腫瘍(肝臓がん)の症状

原発性の肝臓腫瘍(肝臓がん)の症状は、初期であればほとんど無症状です。
しかし病気が悪化すると、下痢、嘔吐、食欲低下、体重減少、お腹のふくらみ、元気消失など様々な症状が現れ、死に至ります。
転移が原因となる転移性肝臓腫瘍(肝臓がん)は、転移前の腫瘍の種類によって異なった症状が見られ、原発性肝臓腫瘍(肝臓がん)と同様死に至ります。

肝臓腫瘍(肝臓がん)の治療方法

肝臓腫瘍(肝臓がん)を治療するには、原発性の腫瘍(がん)が1つか2つの肝葉に限られる場合に限り、外科手術によって切除します。しかし、転移性の腫瘍(がん)が発症している場合、または原発性でも複数の肝葉に腫瘍(がん)発生している場合は、切除手術は厳しくなるでしょう。

肝臓腫瘍(肝臓がん)の予防

肝臓腫瘍(肝臓がん)は、初期はほとんど症状がない為、発見するのはとても難しく手遅れになる場合も少なくありません。
その為、肝臓腫瘍(肝臓がん)の予防で最も大切なのは、日頃より健康診断を定期的に受け、早期発見・早期治療を心がける事です。