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免疫介在性溶血性貧血

免疫介在性溶血性貧血とは、略称で「IMHA」とも呼ばれ、身体を守る免疫機能が病原菌を誤認し、自らの赤血球を破壊する病気です。
シー・ズーマルチーズプードルイングリッシュ・コッカー・スパニエルアイリッシュ・セッターオールド・イングリッシュ・シープドッグなどの犬種のメスに多く見られ、年々増加傾向にあります。

免疫介在性溶血性貧血の原因

免疫介在性溶血性貧血の原因は、ウイルス・細菌などの外敵を攻撃する免疫機能が、自分の血管内・肝臓・骨髄内にある赤血球を、攻撃・破壊する事により発症します。主にウイルスの感染やワクチン接種などが原因と考えられていますが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

免疫介在性溶血性貧血の症状

免疫介在性溶血性貧血の症状は、元気の消失、散歩や運動を嫌がる、疲労しやすくなる、息切れなどの貧血などが見られます。また、食欲が低下するなどの症状も現れます。

免疫介在性溶血性貧血の治療

免疫介在性溶血性貧血を治療するには、赤血球を破壊する免疫システムを抑える働きをする、副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤を投与する事です。重症の場合は、状態を見て輸血を行います。

免疫介在性溶血性貧血の予防

免疫介在性溶血性貧血の予防方法としては、早期発見・早期治療が最も重要になります。